著者:キャリアコンサルタントとして大学・公的機関で若年層の就職支援や、企業の採用代行に従事する。
面接官がみている驚きのポイント
就職、転職活動で書類選考に通っても、次に避けては通れない面接がありますね。
就活側・採用側の両者を支援する中で感じることは、 「就活者の言いたいこと」⇔「企業が聞きたいこと」
この相違が最も大きく合否の結果を分けています。しかし、就職支援の現場に携わる中で多く受ける質問は、
「面接の合否は何で決まるの?」
「手ごたえがあったのに落ちたのは何故?」
不採用の原因が本人にはわからないため、どう直せばよいのかわからぬまま、次の面接へと臨み、チャンスを逃してはもったいないと日々感じています。
面接官の質問の意図がわかれば、面接は突破できる!
今回は、面接官が本当に聞きたいことを教えます。
面接で「自己PR」を問われる理由とは?
企業は会社の成長や利益に貢献してくれる人材かどうかを見るために質問します。
企業にとって、ミスマッチにより社員が辞めてしまうことは最も痛手になるため、入社への意欲や企業で働くイメージができているかの判断材料にします。
→あなたの人となりを知りたい
・あなたがどのような意志や思考を持っているのか
・それはどのような経験から持つようになったのか
一緒に働く仲間として同じ方向を目指していけるかを見極めます。
ここが最も大きなポイントで、合否の結果に影響します。
自己PRに必要な要素とは
PRと言われると、つい広告や宣伝の売り込むイメージから、大きな実績・特徴を挙げてアピールする傾向があります。
例「私の強みは企画力です。芸能人が集まるイベントで、1万人の集客に成功しました」
どうでしょうか?単なる自慢話のようにも聞こえませんか?
採用担当者にとっては、まず「企画力がある」という状態が抽象的すぎて評価できません。
つまり、実績だけでは本人の能力の証明にはならないのです。
ズバリ! 面接官が最も知りたい点は、コンピテンシー(行動特性)
・経験から何を学んだか →それはなぜ?
・どんな目標・戦略を掲げたのか →それはなぜ?
・どのように周りを巻き込んだか →それはなぜ?
思考や行動に至った「なぜなら・・・」につながる根拠が知りたいのです。
イベントの成功体験をエピソードの1つにし、面接官が最も知りたい要素をストーリーに盛り込めば、面接官が意図した答えになるはずです。
長所・短所の質問は?
なかには、自己PRを聞かれない面接も実際にあり、代わりに長所・短所の質問があることもあります。
→長所・短所の質問意図は?
・自分自身の性格を理解しているか
・言いにくい短所を誤魔化さず、誠実か
・短所をどのように克服するか人物か
客観的に自分自身を見つめられているか、「自己分析」ができているか
この点について判断します。
しかし短所を正直に伝えるのはNGです。
ここで必要なのは、リフレーミングです。後ろ向きな表現を、前向きな言葉に変化させることが大切です。
例えば、
「頑固な性格」→「意志の強さ・一貫性がある」など言い方が変われば、印象がガラリと変わりますね。
短所は長所の裏返しと言います。
自身にとって短所に見えても、他者からすると立派な長所でもあるのです。ネガティブな表現は、業務上での支障を予測させます。
ポジティブに、企業にウケる伝え方で質問を返すと、人柄の良い印象が残ります。
自己PRが企業の求めるものにマッチしているか
どんなに自己PRを頑張っても、あなたがPRした能力やスキルが企業が求めているものとマッチしていなければ、意味がありません。
・企業が求める人物像
・希望する職種や業界で必要な能力
・企業の社風
この点を事前準備の中で把握しておく必要があります。
‐‐‐‐最後に‐‐‐‐
想定される質問は、事前に準備をしておきましょう。
文章を暗記して挑んでも、大抵面接が始まった瞬間頭が真っ白になり、言葉に詰まります。
伝えたい言葉、アピールしたい要点だけを記憶に残して、あとはあなたの表現方法で意欲を伝えてください。
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